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構造で育てる思考:週次振り返りテンプレート


☑️ 本記事の立ち位置

これは「構造で育てる思考シリーズ」の一環です

週単位で自己成長を可視化し、短期の行動だけでなく、中長期的視座と自己成長を加速する視座を育てるための週次振り返りテンプレートを提示します

目的:思考を言語化して、自分の成長ポイントとずれ(改善余地)を見つける


1. 今週やったこと(What & Why)

  • 実施したタスク(粒度:PR単位・ストーリー単位)
  • 優先や判断の意図(あれば)
  • 詰まり・工夫・変更判断など

基礎構築レベル例:チームドキュメントを読み込み、ルールや文化を整理してまとめた。理解が曖昧な点はSlackで事前に質問した。 自律実行レベル例:仕様で求められていたバリデーションの強化を実装。レビューで指摘されそうな点を先に洗い出して対応した。 戦略展開レベル例:バリデーションの改善を先に入れたのは、今後の新機能実装で仕様誤認が起きそうだったため。影響範囲とコストを比較して割り込み判断した。


2. 気づき・学び・ズレ感(How it felt)

  • 技術面 or プロセス面での発見
  • 「こうすればよかった」的な違和感
  • どうしてそれに気づけたか(背景)

基礎構築レベル例:チームのレビュー基準を誤解していたことに気づいた。指摘後にドキュメントを読み直し、自分の誤解ポイントを整理した。 自律実行レベル例:レビューで「目的を補足してほしい」と言われて、説明不足に気づいた。コードの意図を言語化するのがまだ弱い。 戦略展開レベル例:目的の共有不足が設計の手戻りにも繋がると気づいた。来週からはPRに背景→選定理由→懸念事項の順で書くテンプレを試す。


3. 自己評価チェック(自律性・組織適応・戦略思考)

観点 自己評価 OK行動例 NG行動例 自由記述
自律性:タスク主体性 できた / 一部できた / できなかった 朝の時点で「自分のToDo」を口に出せる 「何やればいいですか?」が口癖
自律性:詰まり方と相談力 できた / 一部できた / できなかった 「〇〇を調べたがこのパターンが不明」まで調べてから相談できる 「動かないので見てください」だけの相談
組織適応:暗黙知の吸収 できた / 一部できた / できなかった Slackの使い方やレビュー方針に適応できている ドキュメントを読まず質問ばかり、レビュー対応がズレている
組織適応:コミュニケーション できた / 一部できた / できなかった 小さな詰まりもSlackやMTGで共有できる 音沙汰なく詰まり続ける、突発的な報告が多い
戦略思考:技術的視座の深さ できた / 一部できた / できなかった PRに設計の理由・選定根拠を書ける 「動いたからOK」で終わってしまう
戦略思考:プロダクト志向 できた / 一部できた / できなかった 「この変更でユーザーの負担が減る」などと言及できる コードの良し悪しだけで満足している
振り返りの言語化力 できた / 一部できた / できなかった 気づきを抽象化して言語化できる(例:こういうパターンのエラーは〜) 「特にないです」「まあ大丈夫でした」が多い
習得スタイルの確立 できた / 一部できた / できなかった 「公式 → 社内Wiki → 実験」のような自分流の学習方法がある 都度聞くか、ドキュメントを探せない

4. 来週やること & 事前準備

  • 着手予定タスク・ストーリー
  • 判断に迷っている点・確認したいこと
  • 今週の振り返りから意識するポイント

基礎構築レベル例:来週から新規タスクに着手する予定。初動で仕様漏れがないよう、タスク背景と受け入れ基準を洗い出してチームとすり合わせたい。 自律実行レベル例:ユーザー一覧のAPI改善タスクに入る予定。まず現仕様とログ確認から着手する。詰まりそうなら早めにレビュー依頼出す。 戦略展開レベル例:ユーザー一覧APIの仕様が複数画面でブレている。画面単位で本当に必要な項目を整理し、非同期に相談して仕様ごとまとめたい。


5. メンター所感(記入:メンター)

  • 成長している点とその根拠
  • 技術・プロセス・文化への適応の所感
  • 次週に期待すること・注視する観点

基礎構築レベル例:来週から新規タスクに着手する予定。初動で仕様漏れがないよう、タスク背景と受け入れ基準を洗い出してチームとすり合わせたい。 自律実行レベル例:言語化力が安定してきた。詰まりを早めに察知して共有できており、完全自走はまだでも、自律のベースは整っている。 戦略展開レベル例:自分の業務だけでなく、周囲の影響範囲や目的を前提に判断していた。技術選定の観点も中長期的な視座に移り始めている。


6. 補足

このテンプレの構造でしっかりと書かれた文章があれば、内省かAIを用いたフィードバック・壁打ちが可能です メンターがいなくても自走できるように設計しているので、ぜひ活用してください


🌐 系列連携

本記事は「構造で育てる思考シリーズ」の一環です。