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バックアップ戦略が整理されているか?

Type: DeepDive
Category: 災害対策・可用性
Audience: 設計リーダー / SRE / インフラ設計者 / レビュー担当者


背景・概要

障害だけでなく、人為的な誤操作・論理的な破損・データ汚染などのリスクに備えて、適切な頻度・保持期間・保存先でバックアップを設計しておくことが必要

復元可能性と運用の実現性の両立が鍵


  • Cloud SQL(GCP)/Amazon RDS(AWS)/Azure SQL Databaseなど主要なRDBMSに対し、自動バックアップ設定を有効化し、7日間保持
  • 重要なマスターデータは日次スナップショットを取得し、別リージョンに保存
  • 分析基盤は永続ストレージ(例:オブジェクトストレージ)へのエクスポート設計を行い、再分析・監査対応を可能にする(例:BigQuery(GCP)→ Cloud Storage、Redshift(AWS)→ S3、Azure Synapse → Blob Storage)

よくある失敗例

  • バックアップ設定はあるが、リストアの検証がされておらず復元できなかった
  • バックアップファイルが同じリージョンにあり、災害時に同時に失われた
  • 保持期間が短すぎて過去のデータが消えていた

FAQ

Q. フルバックアップと差分バックアップ、どちらが良い?

A. RTO(復旧時間)重視ならフル、ストレージ節約なら差分で。GCPなどのマネージドサービスなら併用も可能かな

Q. バックアップ頻度はどれくらい?

A. データの重要度による。重要データは1時間ごと、普通のデータは日次で十分など用途に応じて決定すべき。コスト💸とパフォーマンスにも影響があるので総合的に判断されたい


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